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江崎グリコ株式会社 健康科学研究所は、滋賀県立大学と共同で、柑橘類に多いヘスペリジンに糖を付加させ水溶性を高めた糖転移ヘスペリジン(酵素処理ヘスペリジン、ヘスペリジン配糖体)を経口摂取することにより、有意に自律神経活動に影響を与えることなどを2008年9月5日から2008年9月7日にかけて開かれた日本食品科学工学会第55回大会において発表しました。
江崎グリコ株式会社では、これまで糖転移ヘスペリジンを経口摂取することにより、女性を悩ます冷え性が冬季だけでなく夏季(冷房による冷え)においても緩和されることを発表してきましたが、これまでに蓄積してきた冷え性改善のメカニズムの一部として、交感神経活動を抑制し、副交感神経活動を亢進するという自律神経系への作用が新たに明らかとなりました(試験[1])。また冬季における摂取形態を想定し、温かい飲料に添加して摂取させる試験を実施した結果、体表温上昇に効果があることを確認することができました(試験[2])。
糖転移ヘスペリジンは、種々の摂取方法での効果が確認されましたので、冷え性で悩む方のQuality of life (QOL)の向上に、高い汎用性を以って寄与することが期待されます。 |
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12月上旬から中旬に、室温22℃、湿度50%の室内で、18〜22歳の健康な女子学生11名を安静にさせて測定。 |
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糖転移ヘスペリジン500mgまたはプラセボをダブルブラインドクロスオーバーで摂取させ、心拍変動から自律神経活動を解析。 |
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■試験内容ポイント |
<試験[1]> |
「試料」 |
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糖転移ヘスペリジンを500mg配合した飲料および糖転移ヘスペリジンを配合しない飲料を共に37℃に調整し100ml摂取 |
「方法」 |
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女性11名にダブルブラインド、クロスオーバーで摂取 |
「結果」 |
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糖転移ヘスペリジン配合飲料摂取時には、対照品摂取時と比べ、交感神経活動の抑制と副交感神経活動の亢進が認められた |
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<試験[2]> |
「試料」 |
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糖転移ヘスペリジンを500mg配合した飲料および糖転移ヘスペリジンを配合しない飲料を共に60℃に温めて200ml摂取 |
「方法」 |
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女性12名にダブルブラインド、クロスオーバーで摂取 |
「結果」 |
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糖転移ヘスペリジン配合飲料摂取時は、対照品摂取時と比較すると体表温の上昇が大きく、高い体表温が長時間維持された |
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■学会発表内容 |
| <学会発表者> |
古川 育代(江崎グリコ株式会社 健康科学研究所) |
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<学会発表要旨> |
「糖転移ヘスペリジンを配合した温かい飲料の経口摂取による体表温および自律神経に及ぼす影響」
Effects of Warm Beverage containing α- glucosylhesperidin on Body Temperature and the Autonomic Nervous System
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古川 育代1)、宅見 央子1)、藤嶋 昇1)、有山 愛2)、梅村 由貴2)、樹神 結花2)、白石 浩荘1)、米谷 俊1)、橋本 進一3) 、灘本 知憲2) |
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1)江崎グリコ・健康科学研、2)滋賀県大・生活栄養、3)橋本医院 |
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【目的】 |
我々はこれまで、冷えを訴える女性が冬季に糖転移ヘスペリジンを単回あるいは継続摂取することにより、冷却負荷(15℃、1分)後の末梢部の体表温が有意に回復することと女性の冷房冷えを抑制することを報告してきた※1※2。今回は、糖転移ヘスペリジンを配合した温かい飲料の経口摂取が体表温に及ぼす影響を調べた。また、糖転移ヘスペリジン摂取による自律神経への影響についても検討した。
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【方法】 |
試験は平成19年12月から平成20年1月にかけて18歳から22歳の健康な女子学生12名を対象に実施した。温度22℃湿度50%の室内で、60℃に温めた糖転移ヘスペリジンを500mg配合した200mlの飲料と糖転移ヘスペリジンを配合しない飲料をダブルブラインド クロスオーバーで摂取させ、摂取後の額・首・手首・手指先・足指先の表面温度と手指先の血流量を連続的に70分間測定した。また、同年代の女子学生11名を対象に糖転移ヘスペリジン500mgを摂取した際の心拍変動解析を行い、自律神経に及ぼす影響も調べた。 |
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【結果】 |
いずれの飲料を摂取した場合も、体表温が手首で約1℃、手指先で3〜5℃上昇した後、低下した。糖転移ヘスペリジン配合飲料摂取時は、対照品摂取時と比較すると体表温の上昇が大きく、高い体表温が長時間維持された。また、心拍変動解析の結果、糖転移ヘスペリジン配合飲料摂取時には、対照品摂取時と比べ、交感神経の抑制傾向と副交感神経の亢進傾向が認められた。 |
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【考察】 |
糖転移ヘスペリジンは、温かい食品の摂取により上昇した体表温の保持効果を有することが示された。また糖転移ヘスペリジンによる体表温の制御は、自律神経系への作用を介している可能性が示唆された。 |
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※1 |
吉谷ら |
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第59回日本栄養・食糧学会講演要旨集2I-19p,p205(2005) |
※2 |
南ら |
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第60回日本栄養・食糧学会講演要旨集3L-21p,p172(2007) |
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