◇アドリブがバンバン飛び交う撮影現場
CM 撮影では通常、セリフが完璧に決まっていますが、今回は二人のアドリブが本番中もドンドン飛び出すなど、従来の CM 撮影現場とはまったく雰囲気が異なりました。「仕事」篇で、瑛太さんが「すごい家住んでるね」と部屋に飾ってあるオブジェを触りながら話すと、小栗さんが「あ、それ触らないで」と真顔でたしなめたり、今度は小栗さんの「エスプレッソでいい?」というセリフに対して、瑛太さんが「紅茶ある?」と返したりなど、お互いが予想外のセリフを言うことで、相手をちょっとビックリさせていた二人。役者として、現場の雰囲気やタラちゃん & イクラちゃんのキャラクターを演じる楽しさを満喫している様子でした。
◇タラちゃん&イクラちゃん同様、プライベートでも大の仲良し
同じ東京都出身の1982年生まれ、誕生日もわずか 2週間違いというだけでなく、プライベートでも仲良しという瑛太さん&小栗さん。今回の CM 撮影に先立って行われたグラフィック撮影で久しぶりに現場が一緒になった時も、撮影が終わった後、二人で飲みに出かけたそうです。そんなアニメでのタラちゃんとイクラちゃんの関係に近い仲良しコンビだけに、現場でも息ピッタリ。その抜群のチームワークの良さには、CM プランナーの東畑幸多氏も「元々仲が良く、ずっと共演したがっていたという二人だったからこそできるアドリブや、CM の中で重要になる、二人の変わらない友情を感じさせるシーンなど、こちらが予想していた以上に、素晴らしいものを撮影することができました」と感心していました。
◇役柄に対する真摯な姿勢
今回の企画を二人の前で説明した時、「じゃあ今度、旬と一緒に長谷川町子美術館に行ってこようかな」と話していた瑛太さんと小栗さん。共に、役者として本当にストイックで真面目な方だけに、タラちゃん、イクラちゃんという役柄に対しても、真剣な想いで演じようとしていることが、その言葉からひしひしと伝わってきました。撮影中も、イクラちゃんは、タラちゃんの職業を知った時に一体どんな気持ちになったのか、またタラちゃんは、たこ焼き屋であることをイクラちゃんに知られた時にどんな気持ちなったのか、といった CM の核となる重要な部分に関して、納得がいくまで監督とコミュニケーションを交わしていた二人。次代を担う若手俳優・瑛太 & 小栗旬の類まれな役者魂を垣間見る思いでした。
◇「髪型はオレの方がタラちゃん似!?」
撮影前、小栗さんが映画の撮影で刈上げをしていたこともあり、お互いの髪型の話になった時のこと。「どっちかっていうと、オレの方がタラちゃんみたいだよね」と言う小栗さんに、瑛太さんが「じゃあ、交代しようか?」とジョークを飛ばしたり、瑛太さんの奇抜なヘアスタイルに、「ちょっとタラちゃんぽくないよね」と小栗さんが指摘したりなど、何とも微笑ましいシーンが見られました。
◇瑛太さん自ら作ったたこ焼を小栗さんと試食
たこ焼屋のセットは、実際に都内近郊で移動販売しているたこ焼屋のワゴン屋台の車輌を、撮影用に改造したものです。当日はお店のスタッフが撮影に付き添い、たこ焼の上手な作り方をはじめ、実際にどんな感じで接客をしているのかなど、細かい部分までこだわってレクチャー。たこ焼作りは「生まれて初めて」という瑛太さんにも、直接演技指導をしていただき、入念なリハーサルを行いました。その甲斐あって、本番ではこれが初めてとは思えないほど器用な手つきで串を使って、鉄板の上のたこ焼を転がしていた瑛太さん。撮影後、自分で焼いたたこ焼を小栗さんやスタッフに振る舞うと、これがまた大好評! 「うまい!」という声がスタジオのあちこちから聞こえてきました。ちなみに、たこ焼屋という設定は、磯野家の一員として、屋台をやるにしても、やはり海関係のものをやるべきという考えから、今回のような設定になっています。
◇自分(タラちゃん)の年齢を勘違い!?
当日はイクラちゃんの突然の職場訪問に、「イクラちゃん…」と瑛太さんが驚く場面の続きも、アドリブで数カット撮影しました。瑛太さんがいきなり「食べる?」と串に刺したままのたこ焼を差し出すと、「熱いよ、タラちゃん」と小栗さん。素知らぬ顔で「うまいだろ?」と自慢する瑛太さんに、「……普通」と小栗さんが切り返す場面のほか、一番傑作だったのが瑛太さんが年齢を間違えた NG カット。「いつからココやってるの?」(小栗)、「19の時から。もう6年になるかな」(瑛太)、「ふーん、そうすると年齢合わないよね」(小栗)、「…………あれ、オレいくつだっけ? 25? あっ、28だ!!」(瑛太)、「カット!」(監督)。CM の設定上、タラちゃんの年齢は28歳。そのことを、小栗さんから冷静に指摘され、苦笑いしきりといった様子の瑛太さんに、スタジオ中が大爆笑に包まれました。